
特集
2025.3.6
ゲーム制作同好会TRacKerが単純なのに超悩ましい新感覚対戦ゲームを開発!
面白さを追いかけ続けるゲーム制作同好会TRacKe(トラッカー)が制作したパズルゲーム『EUREKA!』(エウレーカ)が、学生インディーゲームの祭典「ゲームクリエイター甲子園2024」で、週間ランキング最高1位、総合月間ランキング最高3位、総合大賞にノミネートされたほか、ユーザー大賞第3位、愛知eスポーツ連合賞を受賞しました!
受賞したパズルゲーム『EUREKA!』とは

パズルゲーム『EUREKA!』は、誰にもなじみがある、あの“○×ゲーム”です。自分の持ち駒を格子状の盤面の縦?横?斜めどこか1列に揃えるわけですが、そこに“回転”を加えることで、より難しく、より面白くしています。ちなみに、タイトルの「エウレーカ」は、古代ギリシャ語の感嘆詞で「見つけた!」という意味。ひらめく快感をこの言葉に託して名付けたそうです。
また、この言葉を叫んだとされる数学者のアルキメデス(赤)と、ピタゴラス(青)を、キャラクターのモチーフにしています。
パズルゲーム『EUREKA!』が生まれたきっかけ

開発者は、ゲーム制作同好会TRacKerのメンバーである、芸術学部ゲーム学科2年の6名。ディレクター?プランナーを荒井恒輝さん、アートディレクター?アーティストを岩下礼奈さん、さらに、鹿子木樹さん、菊池萌絵さんがアーティスト、滝澤健太さんがメインプログラマー、木村瞭太さんがプログラマー?デバッガーを担当しています。
○×ゲームに回転を加えるという、ありそうでなかったこの発想は、どんなきっかけで生まれたのでしょうか。荒井さんは、「ゲーム学科の先輩が開いた、ゲームの発案の演習を行う会に参加した時に、たまたま思いついたものです。やってみると意外と面白く、難しいけれどできない難しさじゃない、ただ、アナログだと面倒だということで、デジタル化してみようと開発に乗り出しました」と話します。
2024年の5月に原案が生まれ、7月にプロトタイプができあがると、メンバーの中に手応えが。そこで、10月の中野祭に出展しようということになり、1ヶ月半くらいで一気に仕上げたそうです。「単純なゲームをより面白くするために、どういう要素を付け足していくかで2転3転しましたが、みんなで意見を出し合いながら、中野祭当日の朝ギリギリまでブラッシュアップし続けました」と岩下さん。その甲斐あって、中野祭の2日間で、TRacKerブースの来場者は250名にも及んだそうです。鹿子木さんは「ゲームで人を呼ぶのはなかなか難しい中、多くの人が訪れてくれたのでびっくりしました」と話します。
この想像以上の反響が、ゲームクリエイター甲子園への出品を後押ししたのだと荒井さん。「思っていたより高い評価を得られたため、試しに出してみようということに。中野祭の来場者からいただいた声をもとに、さらにブラッシュアップして出品しました。その後は、一般投票のための宣伝活動として、同好会のSNS公式アカウントで発信したり、11月末には学内イベントも開催しました。休み時間や放課後に40名ほどの学生が訪れてくれました」。
『EUREKA!』は世間からも好評で、時間が経つにつれてランキングがアップ。週間ランキングでは最高1位、総合月間ランキングでは最高3位を記録し、総合大賞にノミネートされました。また最終的に、ユーザー大賞第3位、愛知eスポーツ連合賞を受賞しました。この結果に鹿子木さんは「反響の良さに驚きつつも、総合大賞のノミネートで終わってしまったことには悔しさも。この気持ちを次につなげたいです」と語ります。
■『EUREKA!』は下記サイトから遊ぶことができます:
https://gameparade.creators-guild.com/works/2759
今後の抱負について
岩下さん:短期間に集中して開発することの利点を知りました。今後のTRacKerのゲーム開発に役立てていきたいです。
菊池さん:みんなで意見を出し合いゲームを作り上げていく工程を初体験し、チーム力のすごさを実感しました。
木村さん:自身の技術不足を感じることが多かったので、もっとスキルを磨きたいです。
鹿子木さん:より多くの人にゲームを楽しんでもらえるよう、ユニバーサルデザイン的な発想でのゲーム開発に力を入れていきたいです。
滝澤さん:『EUREKA!』もまだまだ改善できるところがあるので、ブラッシュアップを図りたいです。
荒井さん:今回の成功体験を糧にしつつ、より高いレベルでの面白さを考えられるようになりたいです。
現在開発中の2作品をちょこっとご紹介!


※所属?職名等は取材時のものです。
総合芸術としてのゲームを学び、遊びの未来をクリエイトする。
デジタルゲームは様々な要素を持っています。工学、数学、美学、文学、さらに心理学や文化人類学も重要なファクター。その全てを駆使して人を夢中にさせるものを創造するためには、ゲームを学問として学ばなければなりません。「未来の遊びを創造する」をテーマに、ゲームクリエイターの教員達が世界で通用する人材を送り出しています。
