芸術学部
映像学科とは
「感性」「技術」「専門知識」3つの力を併せ持つ一流の映像人になる
私たちはテレビや映画、CMなどをはじめ、様々な「映像」に囲まれた環境の中で育ってきました。そんな映像を創る側に回りたい学生を一流の映像人へと育てる場所が映像学科です。「映像」は、CGやメディアアート、インタラクティブアートなどの現代社会における最重要な表現方法として急成長を遂げている分野です。本学科では、あらゆる形態で進化していく映像領域の未来の担い手として育成するための基礎カリキュラム、3年次からは「映像表現」「映画」「テレビ」「映像情報」「身体表現」という5つの専門領域に分かれ、それぞれの専門性を追求していくことができます。
特徴
理論と実践、映像制作は発見の連続
本学科の実習で学ぶ領域には、映像メディアの基礎である16ミリ?フィルムによる映画製作やHDビデオによるテレビ番組制作、そして最新のハイエンドPCによるCG制作などが含まれます。こうした多領域にまたがる映像制作の基盤には、映像表現の理論や各技法の研究などが不可欠です。講義科目で学ぶ理論と実習科目で習う技術を融合しながら、自分の求める映像を探求するためには、何よりも自由な発想や柔軟な思考が要求されます。
本学科では、実習科目と講義科目の統合による発見の連続、これが一番重要なポイントであると位置づけます。
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映像表現領域
世の中には実にさまざまな映像表現が溢れています。映像表現とはいわゆる映画のシナリオや構成による「演出」です。本領域では、世の中のあらゆる演出について学ぶことができます。映画をはじめとするさまざまな映像表現の本質を読み解き、深く分析していくことで、より高い映像表現技術を身につけることができます。
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映画領域
映画は脚本、演出、撮影、照明、録音、編集などさまざまな要素が組み合わさってはじめて成り立つ映像表現です。本領域では、映画に関わる様々なプロの指導のもと、自分たちで作成したシナリオを1本の映画として完成させていきます。実際に映画を制作する過程で映画製作における難しさと楽しさを併せて学ぶことができるのが特徴です。
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テレビ領域
テレビは私たちにとって最も身近な「映像」です。本領域では、CMやドラマ、情報番組、ドキュメンタリー、といったテレビで放送される番組の専門的な制作過程を実際に学べます。また、また、モバイル化によって大きな変革を遂げつつあるテレビ放送が抱える現状の課題を分析したり、今後のテレビの可能性についても追求していきます。
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映像情報領域
私たちがいつも触れる「映像」には、様々な動画処理技術が組み込まれています。アート性が強いと思われがちな映像分野ですが、それをより的確に表現するためにはテクノロジーを駆使する専門性も必要不可欠です。映像情報領域では画像処理ソフトや映像編集ソフトをはじめとする、映像を表現するための情報処理技術を学ぶことができます。
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身体表現領域
2014年度より、新しい学びの領域として設けられたのが「身体表現領域」です。今まで映像学科で行ってきた「撮る側」の教育とあわせて、「撮られる側」の教育として生まれました。本領域では「撮る側」「撮られる側」それぞれの立場で表現を学ぶことができます。優れた俳優は優れた監督になる資質を秘めています。「撮られる側」の学びを通じて、映像表現の真髄ともいえる「演出」を自らの体で理解することができるのが特徴です。
卒業後の進路ピックアップ
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映画監督
映画を製作する際に、作品に統一したイメージを与える仕事です。シナリオに基づいて俳優の演技指導をするほか、撮影?音楽?美術?編集など作品に関わる様々な分野のスタッフを指揮します。各スタッフの専門分野に関する知識も求められるため、映画に関する豊富な知識?技術が求められます。
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出版編集
単行本や雑誌の企画から出版まで携わる仕事です。読者や社会のニーズを的確にとらえて企画立案し、インタヴュー?取材や専門家などへの原稿依頼を行うほか、原稿や写真などの進行管理や校正、完成した本の広告営業なども担います。企画力や調査力?分析力、交渉力などが特に求められます。