アニメーション学科 Department of Animation

芸術学部

アニメーション学科とは

次世代のアニメーションを担う

アニメーション学科は、アニメーションを作る「制作分野」と、学問としてアニメーション研究を行う「研究分野」の二つを併せ持っています。
制作分野では、その言葉の源流でもあるアニマ(命を吹き込む)を軸に、「動かして表現をする事」を一義とし、次世代のアニメーションに関連する様々な分野で活躍できる人材の育成を目標にしています。アニメーションを取り巻く状況は「デジタル」技術の進歩に合わせて年々変化しています。しかし、アニメーション制作に必要なものは、まず創造力と観察力であり、自らの手で動かすことが基礎となります。決して「デジタル」技術だけを習得することが全てではありません。そのために様々な基礎を学び、それを土台として作画、美術背景、CG、立体アニメーションなどの表現技法、ストーリー構成、演出、編集やサウンドといった表現手法を学び、創造性に富んだ表現者を目指します。
研究分野は実際にアニメーションを制作する事を最終目的とせず、世の中にあるアニメーション作品を客観的に評論したり、制作過程の文化的側面を明らかにしたりといった研究活動を行います。そのため古今東西の様々なアニメーション作品や制作者を理解し、そこから自身の興味関心のある物事を選び出して知識を深めます。そして自らの仮説を検証しながら考察を重ね、最終的に論文の執筆を目指します。

特徴

友達と一緒にスキルアップ

学生ひとりひとりの個性を尊重して適性を観察し、丁寧に指導しながら成長を見守り続けています。また、グループでの制作実習や研究室単位での活動を通して学生同士の交流が深まるように促し、パソコンに向かっての孤独な作業のみに陥らない、友達の作りやすい環境を保てるように努めています。

  • 制作分野

    アニメーション作品は作画、美術背景、演出、編集、サウンドなどが組み合って完成します。さらに表現技術として2D以外に3DCGや立体アニメーションなどもあります。学科ではまず動きの原理原則の学習から始まり、学生個人がアニメーション制作全体を理解し、1人で作品作りが出来るように学びます。そして4年生では学生生活の集大成として作品制作を行います。
    学科ではノートパソコンの所有を推奨しています。
    WinならCPUはInteli7、i9、Xeon、ZEN+以降のAMD Ryzen 7、メモリ32GB以上。GPUはなるべくNvidiaのVRAMが4GB以上。MacならCPUはApple M Series、メモリ16GB以上。

    制作分野の画像
  • 研究分野

    研究分野ではアニメーションを制作するのではなく、日本国内外のアニメーションの評論や分析などを行います。制作分野では4年間の集大成として卒業制作としてアニメーション作品を完成させますが、研究分野では4年間の集大成として卒業論文の執筆に取り組みます。作品制作だけではなく、学術的なアプローチでアニメーションを研究してみたいという学生におすすめの分野です。

    研究分野の画像

卒業後の進路ピックアップ

  • アニメーター

    アニメーションの動き、芝居を創作する役割を担います。動きのポイントになる絵を描く「原画」と、原画の指示に基づき動きの間の中割りという絵を描く「動画」という仕事があり、そのキャリアを経て絵や動きを統括する作画監督になる人がいます。キャラクターや様々なデザイン?画面設定をする役割を担う場合もあります。最近では紙ではなくコンピュータを使って描く「デジタル作画」と呼ばれる手法が取り入れられるようになりました。画力はもちろんですが動きを作るために必要な観察力や表現力が求められます。

    アニメーターの画像
  • 美術背景

    アニメーションの背景の絵を描く仕事です。美術背景は作品の世界観を決定づける重要な役割を担っています。背景のキャリアを積んで美術監督になる人もいます。美術監督は監督の意図を汲み作品全体の美術世界の構想を立て、詳細な設定を作成し美術背景作業者に指示を与え、作品の美術世界に責任をもちます。近年では紙には描かず直接デジタルソフトで描く手法が採用される場合が増加しています。世界観を的確に表現するためには絵を描く基礎的な画力、表現力が求められます。

    美術背景の画像
卒業後の進路
  • 情報コース
  • 機械コース
  • 電気電子コース
  • 建築コース
  • 写真学科
  • 映像学科
  • デザイン学科
  • インタラクティブメディア学科
  • アニメーション学科
  • ゲーム学科
  • マンガ学科