本学の防災都市研究プロジェクトを厚木市が支援
本学が採択された文部科学省「平成27年度私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」について,9月18日(金)に本学厚木キャンパスが所在する神奈川県厚木市の小林常良市長を表敬訪問し,研究プロジェクトへの支援を要請しました。
本研究プロジェクトの目的は,同市をモデルケースとして,災害に強い都市研究に取り組む次世代型環境防災都市の構築に向けた基盤形成を行うものです。本学義江龍一郎工学部長から「人口約22万人の厚木市は居住,産業,文化,観光の各方面で発展が見込まれるなど,首都圏でも重要度が高い,都市防災のモデルとして格好の都市です。研究成果は市の防災対策や市民の皆様にも還元させていただきたい」と説明と支援の要請をお願いしたところ,小林市長から「災害時の避難指示の判断など,行政に課せられた責任は重い。地域防災への取り組みに生かしてけるような成果を期待しています」と快諾と激励のお言葉をいただきました。
本研究プロジェクトでは同市内の公共施設などに風速,気圧,気温,降雨量,PM2.5(微小粒子物質),建物の振動などの測定器を設置し,集めたデータを基に,被害予測システムを構築します。また,過去から現在までの建築?都市構造データも集め,市の防災面の特性を分析?公表し,同市民の皆様の意識向上につなげていきます。さらに,フォーラムやワークショップの開催,都市防災マップの作成などを通じて,防災を中心にした地域コミュニティを活性化させ,災害に強いまちづくりを市に助言する予定です。
(2015.10.9)