東京工芸大学創立90周年記念公開講座「高校生のための映画リテラシー講座/マンガから映画へ」(6/29開催)

「リテラシー」とは一般に「読み書き能力」のことを指し、「映画リテラシー」とは「映画(映像)の読み書き能力」を意味します。

デジタル?テクノロジーの発達によって、携帯電話などで気軽に動画を撮影することが可能になりましたが、作成された動画を他人に理解してもらうためには撮影や編集の工夫が必要です。文章表現が読書や作文によって培われるように、映像からメッセージを読み取ったり、映像で他人にメッセージを伝えるためには、まず映画(映像)の見方を身につける必要があります。

「高校生のための映画リテラシー講座」は、映像文化や情報リテラシーに興味を抱いている一般高校生を対象に、現役の映画監督が自作の上映にあわせて、「映画の見方」や「映画の作り方」について講義をする企画です。2012年に第1回目の試みとして、本学教授の山川直人による講座を開催したのに引き続き、大学創立90周年を迎える本年は、高口里純原作の『花のあすか組!ASUKA』(1988)、花輪和一原作の『刑務所の中』(2002)や白土三平原作の『カムイ外伝』(2009)など、マンガを原作に仰いだ映画をてがけている崔洋一監督をお招きし、マンガと映画という2つのメディアの対比をしながらお話していただきます。

日時 : 2013年6月29日(土) 13時30分開始(13時開場)  参加無料?予約不要
場所 : 東京工芸大学 中野キャンパス 1号館大講義室
講師 : 崔洋一(映画監督)

講師プロフィール
大島渚の『愛のコリーダ』(1976)の助監督などを経て、内田裕也主演の『十階のモスキート』(1983)で監督デビュー。梁石日原作の小説を映画化した『月はどっちに出ている』(1993)は、キネマ旬報社の年間ベスト10のトップに選出される。1996年には文化庁の在外研修員として韓国に留学、2004年には日本映画監督協会の理事長に就任、同じく梁石日原作の『血と骨』(2004)で、日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝く。2013年には東京国立近代美術館フィルムセンターにて、現役監督としては最初となる企画上映「自選シリーズ 現代日本映画の監督1 崔洋一」が開催された。その他の代表作に『マークスの山』(1995)、『クイール』(2004)、『ス』(2007)などがある。